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空気読み政権の「ポチ」

松元 ヒロさん 1952年生まれ コント集団「ザニュースペーパー」を経て独立コメディアン

2022年3月24日朝日新聞より

政権を批判するコメディーを演じたり、日本国憲法を人に見立てた「憲法くん」の芝居で護憲を訴えたりしています。公演の場は、舞台や市民による催しで、テレビ局からは、ほとんど声がかかりません。「偏向している」という視聴者やスポンサーの批判を恐れてのことでしょうか。かつてはテレビの世界にいて、1985年に日本テレビ「お笑いスター誕生」で優勝しました。でもその3年後、「世の中、何かおかしい」と感じるようになりました。昭和天皇の病状が悪化し、自粛ムードが高まった頃です。テレビだけでなく、会社の忘年会の余興などの仕事も次々にキャンセルされました。理由は「ご時世ですから」という一言でした日本で大事なのは、「空気を読む」ことのようです。でも、みんなが空気を読んで黙っていたら権力者は、やりたい放題です。なかでも野党とメディアは、おとなしくしていたらダメです。最近、野党について「政府批判ばかり。建設的な対案を出すべきだ」ということが言われます。それって政権が仕掛けた「わな」じゃないですか。なんと言っても野党の一番の役割は政府批判です。ところが、政権にすり寄る野党の姿が目につきます。メディアのことを英語でウオッチドッグって言うんですね。権力を監視する「番犬」です。それが政権からエサをもらって「ポチ」になった。みんなが空気を読んでおとなしくしていたから、あの戦争になったんじゃないですか。若い人がおとなしいのも気になります。教育の影響が大きいと思います。親も先生も、子どもたちをいい学校に行かせたい。受験勉強中心で、入試に直接関係ない、現実の政治や社会、人権のことはあまり教えません。

ロシア国営テレビでウクライナ侵略に反対し、「戦争ノー」の、紙を掲げた女性スタッフがいました。独裁下でも声を上げる勇気ある人がいます。背後には彼女を支持する多くの職場の人たちがいたのでしょう。アナウンサーは落ち着いているように見えました。あらかじめ分かっていたのではないですか。「僕はもうテレビに相手にされることはない」、と、思っていたら、故郷の鹿児島のテレビ局がドキュメンタリーをつくってくれました。スタッフが「なぜこんなこと、テレビでやれないの」とぎもんを持って始まった企画でした。人々は勝手に空気を読んでそんたくしている。僕も「どうせテレビはそんなもん」と決めつけていました。恥ずかしくなりました。今の政治がおかしいと思う人は少なくありません。勇気をもって声を上げる人がいれば世の中、動きます。それができるのが民主主義の世の中なのです。

 

(聞き手・桜井泉)

2022.4.5 更新(★)

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